歯周病検査の徹底
当院では全ての患者様に歯周病検査を徹底しております
歯周病は無自覚のうちに進行します。
しかし、歯を失う最も大きな原因の一つです。
更に、近年では早産や心臓疾患など全身の疾患の原因となることも明らかになってきました。
歯周病は早期発見、早期治療が最も必要な分野なのです。
歯周病とは
歯周病は歯と歯ぐきの間に「歯周ポケット」と呼ばれる隙間ができ、プラーク(歯垢)がたまります。それがどんどん深くなり、進行すると歯を支える歯槽骨も吸収し歯が抜けてしま事もあります。歯肉炎は10~20代前半ですでに60%のかたがかかっているといわれ、50才代でおおよそ80%の人がかかっているといわれるほど、多くの方が悩んでいる歯の病気です。
検査が必要な訳
無自覚で進行してしまう
上記写真は30才の方のレントゲン写真です。分かりづらいかもしれませんが、実は歯周病が進行しているため、歯を支える骨が溶けて骨のラインが健康な人よりも下がってきています。
検査をしてみて初めて、ご自身が歯周病であることが発覚したのです。
今まで、他の歯科医院でレントゲンをとっていたにも関わらず指摘されたことが無かったそうです。
今からケアをすれば、将来、歯周病による抜歯を回避できます。
主な検査内容
一度も検査を受けたことが無い方は一度検査を受けてください。
歯周ポケットの深さ
歯の動揺レベル
出血レベル
レントゲン
症状と治療法
正常
健常な歯周ポケットは、2~3mm です。 治療 3~6カ月に一度、定期検診を行いしっかりとプラークコントロールしましょう。 歯周ポケットが2mm以下でもプラークがついているような場合は危険信号です。
歯肉炎
溝にプラークがたまり、歯肉に炎症が起きています。そのことにより歯周ポケットと呼ばれるものができました。この段階では、歯を支える歯槽骨は吸収していません。場合によっては出血が見られます。
処置
3カ月に一度ぐらい検診を行い、ブラッシングにて改善をはかります。
PMTCによりプラークや歯石を除去して歯周ポケットの拡大を防ぎます。
歯周病
歯周ポケットは、4~5mm ほどになり、ポケット内にプラークや歯石がたまり炎症がより強くなります。
歯肉の色が赤みを帯びてきます。歯を支える歯槽骨も吸収し始めます。
出血が見られます。
処置 麻酔をして、ルートプレーニングを行い、歯石を除去します。
中等度歯周病
炎症が進行して歯周ポケットが4mm以上と深くなります。歯槽骨の吸収も進行してきます。歯を指で押すと弱干ぐらぐらしてきます。
場合によってはウミがでてきます。
処置
麻酔をしてルートプレーニングを行い歯石を除去します。症状が重いところは
エムドゲイン(骨を作る薬)やGBR(外科的に骨を作る)などの治療も検討します。
重度歯周病
歯のぐらぐらも著しくなり歯肉も全体的に真っ赤もしくは赤紫色になり出血も認められます。ウミや口臭を感じるケースが多く見られます。
処置
歯を保存できるようであれば歯周外科手術、再生療法を行います。残念ながら抜歯となる場合もあります。
こんな方は要注意です
よく歯肉から出血する
歯茎が腫れたり膿がでたりする
口臭がある
グラグラする歯がある
最近、歯が長くなってきた
喫煙習慣がある
歯ぎしり、食いしばりがある
定期健診・継続治療が必要な病気です
歯が抜けてしまう最大の理由の一つとなるのが歯周病です。
一度なってしまった場合、歯を残すためには定期健診が必要になってきます。
症状や状態に合わせて、定期的に来院することをお薦めいたします。
予防歯科ページもご確認ください。